治療へのこだわり 3 「印象(型取り)」
印象(型取り)
印象(型取り)にも「こだわり」を持っています。
まず印象するための材料、道具として、印象材、トレーがあります。
そして印象するための手順。
最後に術者の技量です。
また、保険診療と自費診療でも違いがあります。
印象材:保険
日本では、通常一般的に寒天印象材とアルジネート印象材が使われます。
当院では、寒天印象材に、デントロニクス製デントロイドプロを使用しています。
アルジネート印象材は、トクヤマ製AP-1およびAPミキサーⅢのシステムを使用しています。
どちらも、日本で一般的に流通している中では、最高品質のものです。
印象材:自費
シリコーン印象材として、実績と信頼の3M製インプリント3とペンタミックス3のシステムを使用しています。
また、寒天印象材、アルジネート印象材は上記のものを使用しています。
トレー:自費、保険共通
ほぼすべての症例に、リムロック型の丈夫で硬いトレーを使用しています。
効率を重視すると、網型の柔らかいトレーの方が、使いやすく、便利なのです。
精度を良くするために硬いトレーを使用すると、トレーがあたって痛くなりやすいなど、術者側の難易度が上がるため、一般的には利便性を重視して柔らかいトレーを使用します。
しかし、手で握るだけで変形するような柔らかいトレーでは、適合の良い物を作れません。
当院では、コストが掛かり、手間暇が増えても精度を重視したものを使用しています。
手順:自費、保険共通
適当な目分量ではなく、厳密な混水比、温度を守って使用できる環境を構築しています。
硬化する時間も厳密に管理し、術者による差がでないように管理しています。
術者の技量
これが一番大事です。
当院では、最終印象のすべてを、歯科医師自身が行います。研究用や精度を要求されない場合は、資格を持つ歯科衛生士が印象します。
法律上、歯科衛生士がすべての印象しても問題はありません。
しかし、当院では製作されるものの責任は歯科医師が負うべきと考えていますので、必ず製作するものの印象は歯科医師自身が印象します。
料理を作るときに、全く同じ材料、道具を使って、レシピ通りに作ったつもりでも、プロとアマチュアでは味の差が出ますよね?
さらに同じプロの中でも、差がでます。
わかっている人とそうでない人では、かなりの差がでます。
だからこそ、歯科医師本人が印象することに「こだわり」ます。